昨年からご紹介している
インプラント抜歯同時埋入法ですが、
現在インプラント治療法の中でも選択される頻度は大変高くなっています。

私たち日本人(モンゴル系)の
上顎の前歯はもともと唇側の歯槽骨が大変うすくできています。そのため歯を抜いたあと期間をおいてしまうと、
抜歯の傷が治癒する過程で唇側の骨の吸収が急激に進んでしまう場合が多いのです。
その結果、抜歯の傷が治癒した後にインプラント埋入を行おうとしても、
骨量が少なく審美的な回復が困難となります。
この場合
抜歯同時埋入法が大変有効です。

しかしながら、欠点もあります。重度の歯周病がある場合、
インプラント抜歯同時埋入法を行う際に、
不良組織を十分に除去しないと感染による残在骨の吸収を招き、インプラントを喪失する原因となります。

そのため、この
インプラント抜歯同時埋入法には、より高度な技術が必要だと考えられます。